新しい年を迎えるにあたって、玄関に正月飾りを飾ることは、日本ならではの伝統的な風習ですね。
玄関に飾ることで、家族の健康や繁栄を願う気持ちが込められます。
しかし、玄関ドアに飾りをつける際に「どうやって取り付ければいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、さまざまなドアの種類に合わせた正月飾りの取り付け方法を詳しくご紹介します。
また、賃貸物件でもドアを傷つけずに飾る方法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
正月飾りの基本的な意味とは?
お正月の飾りには、新年の幸運を呼び込むための大切な意味が込められています。
正月飾りの主な目的は、歳神様(としがみさま)をお迎えするための目印となることです。
玄関に飾ることで、歳神様が迷わず家に来てくれるとされています。
また、魔除けの効果もあり、家族を悪い運気から守ってくれると信じられています。
そのため、新しい年を迎える前に正月飾りをしっかり準備することで、良い一年のスタートを切ることができるのです。
玄関ドアへの正月飾りの付け方【種類別】
1. マグネットフックを使った取り付け方法
金属製の玄関ドアをお持ちの方におすすめなのが、マグネットフックを使った取り付け方法です。
この方法の最大のメリットは、ドアを傷つける心配がないこと。
強力なマグネットを使用すれば、風の強い日でもしっかりと正月飾りを固定することができます。
また、シーズンが終わった後は簡単に取り外しができるため、手間がかかりません。
購入する際には、耐荷重が高いものを選ぶことをおすすめします。
特に大きめの飾りをつける場合は、マグネットの強度をしっかり確認しましょう。
2. ドアハンガーを使った取り付け方法
木製ドアやガラス部分がある玄関には、ドアハンガーが便利です。
ドアの上部に引っ掛けるだけで簡単に飾りを固定できるため、工具も必要なく手軽に使用できます。
また、ドアの内側に影響を与えないので、賃貸物件にお住まいの方にもぴったりです。
ドアの厚さによって適したハンガーの種類が異なるため、購入前にサイズを確認することが重要です。
季節が終わればさっと取り外しでき、収納も簡単なのが嬉しいポイントです。
3. 吸盤フックを活用する方法
ガラス面やツルツルしたドアに正月飾りをつけたい方には、吸盤フックが最適です。
吸盤を利用することで、穴を開ける必要がなく、傷をつけずに飾りを取り付けることができます。
さらに、取り外しが容易で、繰り返し使用できるのも大きな魅力です。
ただし、吸盤がしっかりと吸着するためには、取り付け前にドアの表面をきれいに拭いておくことが大切です。
汚れがあると、吸着力が弱まって外れやすくなるので注意してくださいね。
正月飾りを玄関に飾る位置と風水の考え方
玄関に正月飾りを飾る際、よくある疑問が「どこに飾るのが正解か?」ということです。
一般的には、玄関ドアの真ん中に飾るのがオーソドックスなスタイル。
しかし、風水の観点からは、必ずしもドアの中央にこだわらなくても良いとされています。
特に、玄関正面に飾りを置くと、気の流れを妨げることがあるため、ドア脇や玄関の壁面に飾る方が良い場合も。
風水的には、歳神様が家に入りやすく、良い気を呼び込む配置が理想とされています。
また、使用する飾りの種類にも注意が必要です。
例えば、ドライフラワーや造花は、一見華やかですが、風水では避けたほうが良いとされています。
理由は、生気がない花は運気を下げてしまう可能性があるからです。
そのため、できるだけ新鮮な生花や縁起の良い天然素材を使用することをおすすめします。
玄関は家の「気」の入り口ですので、ここに正月飾りを設置することで、新年の良い運気を取り入れ、家族全員に幸運をもたらすと言われています。
正月飾りを飾る時期と片付け方
飾る時期
正月飾りを飾るタイミングには、いくつかのルールが存在します。
もっともおすすめされるのは、12月28日または12月30日に飾ること。
これらの日は縁起が良いとされ、特に28日は「末広がり」の8の数字にちなんでいるため、新年を迎えるのに最適です。
反対に、12月29日は「苦」を連想させるため避けられ、また、12月31日の「一夜飾り」は不吉とされているため、できるだけ避けましょう。
新しい年を清々しい気持ちで迎えるためにも、大掃除が終わった後に飾るのが理想です。
片付けるタイミング
お正月が終わったら、正月飾りを片付けるタイミングも重要です。
地域によって異なりますが、関東では1月7日まで、関西では1月15日までが一般的。
この期間を「松の内」と呼び、松の内が明けた翌日に飾りを外すのがしきたりとされています。
飾りを取り外した後は、神社に持ち込み「お焚き上げ」をしてもらうのが正式な方法です。
お焚き上げは、感謝の気持ちを込めて飾りを浄化する意味があります。
ただし、地域や家庭の事情で神社に持ち込めない場合は、白い紙に包んで処分するという方法もあります。
賃貸物件での正月飾りの工夫
賃貸物件にお住まいの方は、玄関の外側に正月飾りを設置するのが難しい場合もあるでしょう。
そのような場合でも工夫次第で素敵に飾れます。
まず、玄関の内側に正月飾りを設置する方法があります。
ポイントは、玄関を開けたときにすぐ目に入る位置に飾ること。
これによって、外から来る歳神様にしっかりと見てもらえる効果が期待できます。
また、内側に飾る際には、マグネットフックや粘着フックを使用すると便利です。
ドアに傷をつける心配がなく、シーズン終了後には簡単に取り外せるのが魅力。
玄関のインテリアとしても楽しめるので、賃貸でも安心して飾り付けを楽しめますよ。
まとめ
正月飾りは新しい年を迎えるための大切な準備のひとつです。
玄関に飾ることで、歳神様をお迎えし、家族に幸運をもたらすと言われています。
伝統的な風習を守りながらも、現代の住環境やライフスタイルに合わせて、無理のない方法で正月飾りを楽しむことが大切です。
今年の正月は家族みんなで飾り付けをし、新たな1年を楽しく迎えましょう。